仏教の年中行事:その2

仏教の年中行事:その2

2010.06.07
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日本化した仏教行事

 

 

先祖信仰ともいうべき、特殊な日本的仏教信仰による行事で、他の仏教国にはあまりみられない行事です。古来の民族信仰とも深く結びついているもので、三月と九月の彼岸会、七月と八月のお盆とお施餓鬼の行事です。

この三大行事は、仏教の年中行事の中でも、最も一般的に盛んに行われているものです。

 

彼岸会

春分と秋分の日を中日として、その前後三日の七日間に行われる法会です。初日を「彼岸の入り」。終日を「彼岸のあけ」といい、江戸時代から盛んになりました。この期間、各寺院は彼岸会法要を営み、家庭ではおだんごやおはぎを作って仏壇に供え、先祖を供養し、お墓参りをします。

彼岸とは彼の岸、すなわち仏の世界の岸のことであります。お彼岸には仏の弟子として、この七日間だけでも精進する心がけがたいせつです。仏に供えるものも、精進料理を心がけ、いっさいの殺生を戒めることに務めなければなりません。

彼の岸に至るためには、六波羅蜜を行ずることだ、と教えに説かれています。

 

六つの修行道とは、

布施 与える喜びを育ててゆくこと

持戒 教えを守って人間らしく生きる

忍辱 どんな苦しみも乗り越える

精進 何事にも一生懸命務める

禅定 みずからの心をコントロールできる

智慧 仏の智慧を学び、体得してゆくこと

お彼岸の間だけでなく、私どもは日常この六波羅蜜を修行してゆかなければならないのです。

 

 お盆

 

正式には「盂蘭盆会」といいことばの意味は、サンスクリット語のウラバンナ(はなはだしい苦痛、さかさずりの苦痛)にあります。

「仏説盂蘭盆経」によりますと、お釈迦様の十人の弟子の一人である目連尊者が、神通力により亡き母の姿を見たところ、餓鬼道に落ちてさかさずりの苦しみを受けていました。お釈迦様に教えを請うたところ、「七月十五日夏安居というという僧侶の修行期間が終わるので、そのとき多くの僧のかたがたに(百味の飲食)の供養をすれば、そなたの母は餓鬼道から救われるであろう」と説かれ、目連尊者が教えのように供養したことが、盂蘭盆会のはじまりであるといわれています。

十三日にはお迎えの火をたき、十五日には送り火をたきます。

仏壇に精霊棚を作り、朝、昼、晩と食事を供え、帰るときには、持ち帰るようにお団子を供えます。

宗派によりますが、その間にお坊さんが来られてお経を上げますが、これを棚経といいます。

新盆を迎える家では、生前ご縁のあったかたがたが、仏様を拝みに来られなす。京都では送り火ということで大文字の送り火がたかれ、各地の海岸や川で精霊流しが行われます。

 

施餓鬼会

 

字のように、餓鬼道に落ちて苦しむ亡者のために飲食を施す法会のことで「施食会」「冥陽会」ともいいます。

お釈迦様の十大弟子の一人、阿難尊者のもとに、焰口餓鬼があらわれて「三日後にお前の命は終わり、餓鬼となって生まれかわるであろう」と告げます。お釈迦様は「陀羅尼を唱え、餓鬼に飲食を施せば命の増長ができるであろう」と教えられました。

施餓鬼会は盂蘭盆会の時期を中心に営まれ、宗派によっても違いますが、一般的には施餓鬼棚を作り、その上に「三界万霊碑」や新盆の位牌を安置し食べ物や水などを供えます。法会では各家の先祖供養のためにお塔婆を立てるとともに、無縁仏や、戦争、公害、交通事故などで不幸な死にあった霊の成仏を祈ります。水死、溺死者のためには「川施餓鬼」が行われています。

施餓鬼会は五如来によって導かれ、その名号を唱えることによって、餓鬼の苦しみから救われるとされています。五色または五如来の「施餓鬼旗」を四方に立てて法要を営みます。

 

五如来とは、

多方如来  食に飢えた人々を救ってくださいます。

妙色身如来  供養の心によって、身体が妙にも美しくなっています。

甘露王如来  永遠の命を説き聞かせてくださいます。

広博身如来  いっさいの命、いっさいの物の中心になっておられます。

離怖畏如来  常に人を正しい道へ導いてくださいます。

 

施餓鬼法要は、亡き人々への供養とともに、生きていて仏様へご供養できる私たちに、より深い慈悲の心が育つように祈る儀式でもあります。

 

参考文献「仏教と仏事のすべて」

2010.6.7 東松山店 杉田

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