宗派別の祀り方:その1
自分の家の宗派の仏壇のととのえ方と拝み方を知っておく
日々の供養を最もたいせつに 葬儀、年忌法要、祥月命日などの供養のときには、あらためて仏壇を清め、供物や花を飾り、香を上げてねんごろに拝みます。けれども何事もない日常は、朝夕の暮らしの忙しさにまぎれて、仏壇の前に正座して、仏様に頭をたれて祈念することを忘れていることが多いようです。
仏壇はそれぞれの宗派のご本尊を中心として、私たちの先祖をお祀りしてある、家の中の聖なる場所です。目に見えなくても、仏様、ご先祖はいつもそこにいらっしゃって、私たちの日常を見守り、守護してくださいます。それゆえに私たちはお仏壇を心のよりどころとして、朝夕手をあわせて祈念するわけです。
各宗派の作法
仏教の世界にも幾とおりもの宗派があり、さらにその分派もあって、それぞれの教えがあります。釈尊が説かれた教えの真理へ到達するための、いろいろな考え方や行いが、宗派によって違っているからです。したがって仏壇の祭り方、供養の作法もそれぞれ独自のものがあり、その形式にのっとって行われているわけです。私たち普通の暮らしをしているものは僧侶のかたがたのように、厳しい作法とご供養を毎日繰り返すことはできませんが、在家の信者として、自分の属している宗派が定めている祭り方と供養の作法を、最小限でも、知っていたいと思います。
形どうりに供養することはもちろんたいせつですが、それよりも心を込めて拝み、敬うことこそ、仏様と自分が一体になれる道なのです。要は心であって、形式ではないということです。朝夕仏壇に手をあわせることがほんとうの供養なのです。
毎日のご供養
どの宗派にも共通して行われる、最も基本的なご供養で、六種供養といわれています。
毎朝、身を清め、心を正しくして
一、お水をあげる
二、ごはんをあげる
三、お花をあげる
四、お燈明をともす
五、線香をあげる(抹香なら一つまみ香炉に入れる)
六、合掌礼拝して、今日一日仏とともにあることを祈る
夕方は食事の前に、今日一日のでき事を、ご本尊とご先祖に報告します。
報告は無事に過ごすことができた喜びと、懺悔で、また明日への誓いでもあります。最後にお燈明を消して、仏壇の扉を閉めます。
参考文献「仏教と仏事のすべて」
2010.5.19 東松山店 杉田
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