仏壇と祀り方について
合掌して拝む意味は
仏教では右手が仏様をあらわし、左手が私をあらわすということになっています。仏様の心を体得させていただきます、という意味で両手を合わせるのです。合掌することによって、心の安らぎを得て、身も心も清浄になってゆくことができます。合掌して軽く目を閉じて、静かに心をととのえ、仏様の前に正座することによって、仏の慈悲の真実が感得でき、その前の自分の小ささが見えてくるのです。忙しい日常にあって、朝夕の仏壇の前のひととき、合掌祈念のときこそは、人としてほんとうにたいせつな時間といえます。
お線香とロウソクについて
朝夕のお線香は普通は三本あげます。これは仏様と、ご先祖と、自分の信心を願うという意味からです。けれども、通夜、告別式、法事のときなどには、香炉が一杯になってしまうので、一本だけの略式にするのです。
ロウソクの火や線香の火には気をつけないと、仏壇から火事になってはたいへんです。ロウソクの火は、口で吹き消すのでなく、ロウソク消しを用いて消すか、無いときは手であおいで消すようにします。人間の口は、とかく悪行を積みやすく、けがれやすいものなので、仏に供えた火を消すには向かないからです。線香の炎を消す場合も同じです。
季節のものや、いただきものはまず仏壇へ
季節のはしりの珍しい果物やまた料理したもの一皿などは、必ず仏様にお供えするようにします。いただき物も同じ様にお供えします。しばらくおいてから、お下がりをいただくようにします。このことを子供たちの役目とし務めさせることによって、おのずから先祖への関心が養われ、親子の愛情も、物を大切にする心も自然と生まれるのです。
また、親戚の方が来られたときも、仏壇に向かってお線香を上げ、お参りしていただけるよう心がけることもよいことです。
仏壇の買いかえについて
今まであった仏壇が古くなったり、破損したりして、新しい仏壇を購入するとき、古い仏壇の処分には気をつかいます。
お寺さんにお願いして魂抜きをしていただきます。これによって仏を祭るものではなくなります。処分については当店に一度ご相談ください。
故人の写真の飾り方
仏壇の中に小さな写真を飾っておく場合もありますが、宗派によっては飾らない決まりになっていることもあります。普通には、仏壇の上の、部屋のかもいにお葬式のときにつくった写真を飾る場合が多いようです。あまりそのような写真が多くなっても困りますから、思い出の写真集としてまとめておくとよいでしょう。
過去帖とは
お位牌とは別に、過去帖を作って仏壇におさめる場合があります。代々の先祖が多い場合には、お位牌が仏壇に入りきらなくなるので、かわりに過去帖を祭ります。
お寺さんにお願いして、命日に合わせて戒名または法名と俗名を記載していただきます。仏壇に安置した過去帖は、必ず日をめくって開き、忌日にあたる先祖の霊を念じるようにしなければなりません。
参考文献「仏教と仏事のすべて」
2010.5.18 東松山店 杉田
ふたきや ネットショップ HP
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